カジュアルオタクの備忘録

これはオタクになり切れなかったオタクの記録である。

一晩で35万~人生初ガールズバーレポ~

「今夜立〇でみんなと飲むんだけどよかったら来る?」

 

10月21日の夕方、仕事に追われて目を回してる最中、ふとスマホを覗くと小学生からの付き合いの友達からLINEが入っていた。

 

この場合の「みんな」とは他の地元の同級生を指すのだが、あえて「誰が来るの?」とは聞かないのが、暗黙のルールになっている。

 

奴らとは今でも月一とかで定期的に飲み交わす仲で、根暗クソオタクな自分とは対照的に酸いも甘いも知り尽くしたイケイケな連中である。

 

「明日休みだしどうせ帰り道だから付き合うかぁ」

 

そんな軽い気持ちで夜8時に集合する。

 

この飲み会の真の目的も知らずに。

 

集まった面子を軽く紹介すると、

  • F君

小1の時同じクラスだったのがきっかけの仲。基本こういう集まりは彼が主催する。当時は「歌が上手いジャイアン」とか呼ばれてた。

  • N君

 何と幼稚園からの付き合い。めちゃくちゃ幼馴染。当時はガオレンジャーごっこで親睦を深めてた。

  • S君

 小6とかで転校してきたんだっけな。見るからに「遊んでるな~」って感じ。F君のはとこという裏設定があったり。

  • Y君

小学校からの友人。当時は結構運動ができるタイプだったけど、今は酒とタバコで見る影もない。

  • R君

  小学校から一緒だったけど、仲良くなったのは中学だったかな。モテるんだろうなぁって見た目。一卵性双生児の妹がいてよくそれでいじられる。

 

どうやら、今回はY君とR君の誕生会という名目らしい。

 

一件目はF君の知り合いが経営してるという居酒屋で、先に来たFとNで飲んでいると後からやってきたS君が開口一番に一言。

 

「今日男子しかいないってことはそういうことなんでしょ?」

 

どういうことでしょうか。

 

確かに、地元で集まるときは3週間ぐらい前からこの日空いてる?って連絡来て同級生男女合わせて10人20人規模の飲み会がよくあることなのだが、それと比べると今回は小規模である。

 

まあなんかあったら途中で帰ればいいか、と2件目ダーツバー的なところへ。

 

 

シャンパンの種類とかよくわかんないですけど、右から1万1万2万4万らしいです。

 

高級感のある味わいで美味しかったです。(適当)

 

あとダーツで負けて高そうなウォッカ奢らされましたけど、普段絶対こんなの飲めないのでよかったとしましょう。

 

 

前置きが長くなりました。

 

この店を出ると外は大雨。

 

F君に行きつけのガールズバー行くからおめえらお金下ろしてこい!と言われ、私はコンビニ入って傘買ったどさくさに紛れて帰ろうと思ってました。

 

思ってました。

 

エレベーターの前で、俺は帰るから楽しんできてね~と手を振ってたら「馬鹿野郎俺が金出すからお前も行くんだよ」とF君に腕を引っ張られ無理やり連行されました。

 

所持金1000円です。

 

給料日前だったことや、1件目2件目での出費がかさんだのもありますが、こんなことになるとは思わなかったんです。

 

6名様ご入室~

 

店内は間接照明とアロマキャンドルで薄暗く、奥からパツキンのドレットヘアーの店長っぽい人が登場。

 

「あっやばい奴だこれ。」

 

とりあえず促されるままに席に着きましたが、完全にひきつった表情で「どういう理由をつけてこの場から離れようか…」とばかり考えていると、わらわらと女の子A、B、C、D、E、Fが現れる。

 

しかしまわりこまれてしまった!

 

「終わった…」

 

 

ガールズバー、スタートです。

 

一人に一人ずつ女の子が付くという形式で、私は心細すぎて幼稚園来の仲のN君に密着してると、目の前に「お兄さんこんばんわ~」と二人の女性が。

 

N君もこういうところはめったに来ないらしいです。

(来たことはあるんかい)

 

最初は適当にN君の話に合わせながら相槌打ったり、便乗する形で会話に参加してました。

 

そこそこお酒入ってるにも関わらず、この時も表情固まってましたね。

 

「(初対面の女の子と飲みながら話して何が楽しいんだよ帰りてぇ)」

 

そう思ってると、その様子を察したのか自分に付いていた子が話しかけてきました。

 

 

Mちゃん。はたち。名古屋から上京して高校の知人の紹介でこの仕事を始めたとか。

 

見た目は正直暗くてよくわかんなかったです。というか外見を精査する心の余裕なんてどこにもなかった。

 

覚えている限りだと、黒髪ロングで女性にしては高身長(自分より少し背が低かったから165ぐらいかな)、顔も普通に可愛らしい。(個人的見解)

 

正直第一印象はドストレートにタイプです。

 

ワイシャツのボタンの間から時折見える黒い下着がエロかった。

 

そこのFに強引に誘われて来たんですけどこういうところ初めてで~、と緊張した面持ちで返答すると、

 

Mちゃん「それじゃあお兄さんにいっぱい楽しんでもらえるように頑張ろうっと♡」

 

はっはっは、私は見た目よりかはちょろい男ではないのだよ、その手には乗らんぞと斜に構えたオタクは、向こうの身代話とか愚痴とか聞きながら、「大変そうですね~」と会話してました。

 

その間、緊張を誤魔化すために濃いめのレモンサワーをごくごく飲んだり、他の友人がどんどんシャンパン開けるしで結構酔いが回ってきました。

あと、「イエーガー」とかいう某人気漫画の主人公を思わせる名の酒が、なぜか試験管に入って出てきて、3本ぐらい一気飲みさせられて大分脳をやられました。

 

 ↑

 トイレに逃げ込んだ時のツイート

 

 

次第にみんな出来上がってきて、S君は両サイドに女抱えて「シャンパン持ってこい!!」とか抜かしてるし、N君はお気に入りの娘見つけて俺の隣でイチャイチャしてました。

 

Mちゃん「本当はこういうの駄目なんだけどね~」

 

といいながら疲れたからと俺の隣に腰かけてきました。

 

聞くと「ガールズバー」というのは対面でおしゃべりするもので、隣に座ったりお触りOKなのが「キャバクラ」だそう。

 

「あなたは特別」感を出して売り上げを稼ぐ、一つの心理的テクニックですね。

 

その後、お肌きれいですねーと頬っぺたさわさわされたり、その子が体制を崩す度腕や生足が自分の肌に触れて、ちょっと何かがおかしくなり始めた頃。

 

 

Mちゃん「ところでアニメとか見ます?」

 

会話を重ねて心の距離が縮まったとはいえ、一歩答えを誤ればすべてが台無しとなる質問。

試される俺。

ここは冷静に判断したうえで、無難な女ウケのいい作品を…

 

俺「あんまり大きな声で言えないんですけど、女児向けアニメとか見ますねぇ!!」


  終
制作・著作 

━━━━━
 ⓃⒽⓀ

 

いや無理でしょ。こちとらただでさえ酔ってるのに、商売とはいえ女の子にちやほやされて気持ちよくなって、オタクが喜ぶ質問をされて、咄嗟に発した言葉がこれですよ。

 

 

Mちゃん「あープリキュアとか私好きでしたよー!君とイェイ!イェイ!イェイ!イェイ!笑って泣いちゃう気持ちを吹き飛ばし~♪」

 

 

 

 

 

 

アッッ!!


スマイルプリキュア ED(前期)FULL 動画付き

 

先輩っ!!好きッス!!!!!!!

 

よりによってスマプリですかぁ~!!いやーわかっていらっしゃる!

キュアピース好きなんですかぁ!自分はビューティ派ですねぇ!

 

そうなんですよ~今日一緒の知人みんなそういうアニメの知識なくて、肩身狭いんですよ~

 

堕ちました。

 

タイプな娘に趣味共感されて、そんなこと言われたら男は終わりです。

 

ここまでくるとアルコールフィルターも相まって、めちゃくちゃ可愛く見えてきました。

 

実際冒頭にも言ったとおり、暗くてよくわからないんですけどね。

 

それからというもの、最初の緊張はどこへ行ったのかとても饒舌に会話に華咲かせていると、

 

F君「そろそろ始発も走り始める頃だし、チェックするか」

 

夢から目を醒ます時間がやってきました。

 

どういう料金形態なのか最後まで分からなかったですけど、どうやら3時間でシャンパン10本開けてたらしく、あと女の子のお酒代や延長料金その他諸々含めてまぁブログタイトルという結果になりましたとさ。

 

一蘭食って始発で帰りました。

 

染みる。

S君が「酒の後の一蘭は文化にすべき」とか訳の分からないことを言ってましたが、あっという間に完食しました。

 

完走した感想

楽しかった。

 

最初は「女遊びとかないわぁ~」って偏見で足を踏み入れましたが、実際お話するだけでしたのでとても気が楽でした。

相手はプロですからね。こんな陰キャラにも話が盛り上がるように立ちまわってくれます。

 

多分自分には風俗とかよりも、こういう形態の方が合っているのかもしれませんね。行ったことないけど。

 

とか言いながら少し経ったら今度は水商売にハマってるかもしれないですね。

いやでも流石に身体はね?(フラグ)

 

今回は顔が利くF君の紹介ということもあり、かなり安く済んだらしいので彼には感謝です。

 

でもなんかキャバクラに通って大金落す中年おじさんの気持ちが分かった気がします。

いくつになっても若い女の子に接待されるのはこの上ない快感なんですね。

 

危うく自分も「もしかしたらわんちゃんあるのでは?」と勘違いするところでした。

しかし人生経験の一つとしてはまあ一回ぐらいはありなんじゃないでしょうか。

 

女の子に対する立ち回りも失敗を恐れず実践形式で学べるし、なんでも相談とか気軽に打ち解けることができますしね。

実際私もオタク趣味を全開に出しました。

 

これは個人的な話なのですが、私自身出会いとか求めている訳ではないのでマッチングアプリ等は死んでも手出さないと思いますね。相手は素人ですし。

 

それにしても、いつか今回得た経験が必ずどこかで生きる機会があると確信してますし、また一つ変わることができたと思います。

 

ガールズバー、女遊び入門としてお勧めです。