記憶に新しいうちに書き殴っていこうと思います。
-
～前回までのあらすじ～
俺はネットでしかイキれない社会人陰キャ、工〇新一。
幼馴染で同級生の毛〇蘭とファミレスへ遊びに行って、
ブランド品ずくめの女の怪しげな勧誘現場に巻き込まれた。
金儲けの話を聞くのに夢中になっていた俺は、急に近づいてきた同級生が実はもう一人の仲間だということに気づかなかった。
俺はその男に一緒に一儲けしようぜという甘言を飲まされ、気が付いたら…
ビデオ通話で知らん先輩会員と仕事の話をすることになってしまった！！
俺がマルチ商法と気づいてることが奴らにばれたら、また金を狙われ周りの人間にも危害が及ぶ。
面白半分で騙されている振りをすることにした俺は通話に付き合い、
奴らの情報をつかむために、会員登録済みの同級生のzoomに転がり込んだ。
-
zoom勧誘
ファミレスで勧誘された次の日。
昨日の長話のせいで睡眠時間を削られ寝不足だったが、いつも通り支度をして仕事に向かった。
スマホを見ると、勝手に昨日の面子でグループが生成されており今日の予定のやり取りが交わされていた。
自分としては一晩経って既にほとぼりが冷めつつあり、何が楽しくてこんなことに付き合っているのだろうと思いつつ、首を突っ込んだのは自分なので、「今日もよろしくお願いします。」と事務的に返事だけしておいた。
その日は仕事中ずっとマルチ商法のことを考えていた。
通話ではどういうことを聞いてみようか。
そもそもどういう人が現れるのか。
今後どういう展開に持っていこうか。
退屈な日常に刺激が加わって、新鮮な気持ちを感じていた。
あと、少なからず今の仕事に対して不満があったりしたが、あんな仕事があることを知ってからは、意外と恵まれた環境にいることをちょっぴり実感した。
やはり自分には、地に足つけて愚直に労働するのがお似合いです。
ちなみにこの日の昼食は汁なし担々麺にしました。美味しかったです。
(聞いてないｗ)
そして夜、指定の時間になるとLINEにzoomIDなるものが貼られた。
zoomというものを使うのは初めてなのだが、ホストが部屋を立てた際に発行されるIDと設定されたパスワードを他の人が入力して、通話を開始するというものらしい。
昨日その場で無理やりダウンロードさせられた。
言われた通りにアプリを操作すると、かつての友と昨日とは違う人が２人部屋に入ってきて、合計４人でビデオ通話が始まった。
男Aさんと女Bさんでいいや。
A「はじめまして！君が紹介された(俺)君だね？」
俺「はい、今日はよろしくお願いしますー」
B「よろしくねー」
見た目、Aさんは典型的なウェイって感じ。
バカッターで炎上してそう。
Bさんは売れないキャバ嬢って感じ。
Aさん主導で会話が交わされ、アイスブレイクで今の仕事とかの話をし、そこから事業の話に。
ぶっちゃけ前日に聞いた話と全く同じで退屈だった。
でもまああったことすらない人間に、画面越しにここまで流暢に話せるのはすごいなと…いやそれは俺のトークスキルが問題なだけか？
ipadを画面共有で色々書きながら説明して下さったんですけど、漢字ところどころ間違ってるし、学がなくてもコミュ力と人脈と強い上昇志向を持つ人間ならわんちゃん稼げる仕事なんだと思いました。
俺のために開かれた会なのに、当の本人はネットサーフィンしながら適当に相槌しか打ってなくて、Aさんしか喋ってなかった。
さっきから何してるの？となったけど、目の前でパソコン立ち上げてこの会話メモしてますーと意識高い系ぶっといた。
最初は後でネタにするつもりで本当にメモってたけど、直ぐめんどくなった。
ここで供養しておきます。
…飽きたな。
A「いや本当はまだ話したいことの２割も伝えきれてないから、明日またこの時間にzoomできる？」
俺「いやー明日は(酒飲みながらこれをネタにブログ書く)予定あるので無理っすねー」
A「…そうかじゃあ明後日で！」
俺「多分平気だと思いますー(やるとは一言も言ってない)」
一時間余り話して解散、色々LINE来てたけど全部無視して就寝。
次の日も一日今後どうするか考えたが、意を決しグループに長文でお断りの旨を投下して、関係者全員ブロックして終わりにしましたとさ。
もう十分ネタの収穫はあったし、これ以上この茶番に付き合って時間と体力を浪費するのはもったいないという結論に至った結果です。
ちゃんちゃん。
-
後日談
そしてこれには後日談がありまして、実は俺以外にも奴の被害者がいたのです。
それは同じく学生時代当時一緒に部活動に勤しんでた同期。
そいつとは幼稚園からの幼馴染で、どっかの誰かとは違い月一とかで飲み交わす仲。
(以前同じような文言をどっかで書いた気がする…)
彼にもマルチの勧誘していることはファミレスで聞いていたけど、俺の方が反応が早かったとのことで、先にこっちに先輩を紹介したと。
この件片付けてから直ぐに幼馴染に連絡しました。
「奴の真の狙いは怪しい事業への勧誘だぞ」と。
幼「なんか怪しかったし、当時のメンバー集まるのか聞いても答えてくれないし、無視してた笑今ブロックしたわ笑」
仕事早くて助かる。
少し前に当時の部活メンバーで久しぶりに集まろうと話してたんですけど、一部の後輩にも伝えたので、これでめでたく奴は村八分となりました。
もっとも出す顔なんてないだろう。
完全に自業自得だが。
ここでふと思ったのですが、最初2人に勧誘するのがマルチ商法のルールだと前にいましたが、それで奴が選んだのが自分と幼馴染なんですよね。
ファミレスでは数か月前にこの事業を始めたと言ってて、一応他の知人は既に参入してて、いくらか収入は出てるとか抜かしてましたが、今二人に勧誘してる時点で儲かってるの思いっきり嘘っすね。
２人の勧誘に成功してれば、新規開拓よりその人の勧誘をフォローすることの方が優先されるはずですし。
まぁどうでもいいや。
- 今回の一件を振り返って
誤解のないように言っておきますが、別にこの商売自体は合法で悪質性は全くありませんし、商品もちゃんと実態のあるものなので、違法なネズミ講ではありません。
ただその性質上どうしても人に嫌悪されやすいというだけで。
でもある意味貴重な経験が面白かったです。
まあ次似たようなことがあったら、速攻でブロックして関わらないようにしますが。
噂には聞いてたマルチ商法の勧誘を体験できて、ある意味勉強になったし、そういうのを見分ける目を鍛えられたと思います。
何より新鮮ないい話のネタを仕入れることができて、私は大満足です。
次は宗教の勧誘でもされたら、更に人生に箔が付くかな。
まぁ自分に自信があって、こういった仕事に興味がある方なら大富豪を目指してチャレンジしてみても、面白いんじゃないすかね。
個人的にはお勧めしませんが。
ちなみにこの記事を今これを見ているあなたの知人に紹介して頂くと、私が嬉しくなって更新頻度が上がるかもしれないという事業があるんですが、やってみませんか？
(ネタとしても下手くそでしょうもないな)
